大エジプト博物館(GEM)は2015年より毎年異なるテーマにてツタンカーメン国際会議を開催しています。第5回目となる今年は2019年5月4、5日に開催され、図像学をテーマにツタンカーメン王の遺物に関する最新の研究発表が行われました。

 

まず、エジプトのアナーニー考古大臣よりご挨拶があり、カイロ・アメリカン大学のエジプト学者で組織委員会代表のへイカル教授と共に「図像学」と題した本会議が開催となりました。

会議に参加された中には、有名なエジプト学者で前考古大臣のザヒ・ハワース教授や日本の能化正樹エジプト大使もいらっしゃいました。

 

初日は前GEM館長のタレク博士と共に大エジプト博物館保存修復センターの視察からスタートし、GEMの目玉展示となるであろうツタンカーメン王のコレクションの保存修復プロセスを見学しました。会議では国際的な学者や研究者らによる講義も多数あり、ツタンカーメン王の遺物についての最新の研究結果に関する議論も行われました。

 

研究者のうち、GEM-JCプロジェクトの専門家である金沢大学の河合望教授は、「ツタンカーメンの儀式用戦車の装飾と図像を読む」という題目で最新の研究結果を発表しました。河合教授はこの遺物をバーチャルで再構築して展示に活かすため3D技術を使用したいと述べました。

 

最後に、本会議を通して議論された内容についての概要が聴衆に向けて述べられ、来年以降の更なる研究へ向けて会議が終了しました。