5月5日(土)、第4回ツタンカーメン国際会議がタレク・タウフィック大エジプト博物館館長の監修のもと、メリディアンホテルにて開催されました。会議はハーレド・アナーニーエジプト考古省大臣による開会挨拶で始まり、ファイーザ・ハイカル教授のご挨拶が続きました。会議は3日間にわたって行われ、エジプト人・外国人の研究者や保存修復家たちによってツタンカーメンコレクションについての最新の研究発表が行われました。

今年のツタンカーメン会議はこれまでのものとは異なり、会議初日には、ツタンカーメン王の最後の戦車がそれまで展示されていた軍事博物館から大エジプト博物館保存修復センター(GEM-CC)まで移送されました。エジプト人移送チームは、これまでに何度も日本人移送チームと合同で実施してきたのと同じ安全な方法を用いました。また、移送の様子はハーレド・アナーニー大臣ご臨席のもとエジプト国営放送によって生中継されましたので、多くのエジプト人がこの一大イベントを目撃したことでしょう。

3日目は、GEM-CCの保存修復家がツタンカーメンコレクションの保存修復作業について発表を行いました。会議の終わりに、GEMのファーストエイド、梱包、移送の責任者であるアイーサ・ジダン氏による発表がありました。発表の内容は、大エジプト博物館合同保存修復プロジェクト「ツタンカーメン王の戦車のGEMへの安全な旅:ドキュメンテーション、ファーストエイド、移送」と題し、本プロジェクトの目標、エジプト人保存修復家・移送担当者および日本人専門家との共同作業の効果、さらに、本プロジェクトでこれまでに達成した点と今後のプロジェクトの成果についても説明しました。最後にタレク館長が会議の要旨をまとめました。

会議の後、タレク館長はゲストをGEM-CCに案内し、有機遺物、木材、重量品遺物の各ラボで行われたすべての保存修復活動を紹介しました。参加者は会議に満足の様子で、GEMの部分開館を心待ちにしているようでした。