GEM-CCの有機遺物ラボメンバーは、2000倍まで高倍率になるデジタル顕微鏡を用いて染織品遺物の分析診断を実施しています。この分析により染織品の状態をより深く理解することができます。

分析の第一段階では、過去に修復跡がないかどうか、遺物の表面のチェックを開始しました。その後、デジタル顕微鏡を用いてステッチや繊維の異質な材料を記録します。

これらの異質な材料のなかには、塩、真菌および虫の死骸が含まれており、殺虫処置後でも繊維内に残っていました。専門家チームは細心の注意を払って対象遺物を記録するため新しく得られた情報をすべて分析しています。