各グループの最新活動

対象遺物の3つのグループ

対象遺物が分類されているグループについて

木製品グループ

8点

の木製品遺物が対象遺物として選定されました。ツタンカーメン王の戦車5台およびベッド3台で、うち2台がリード遺物、残りの6台がフォロー遺物です。

戦車:現在、5台のうち2台がエジプト考古学博物館で展示されています。2台とも儀礼用に製作されたものと考えられており、躯体や車輪には曲木技法が用いられ、表面には白色の下地と金板で装飾されています。また、操舵席部分には石や金属などを用いた装飾が施されるなど、複合的な素材によって構成されています。

その他の3台は狩猟に用いられたと考えられており、儀礼用のものと比較すると実用的で簡素なデザインとなってはいるものの、儀礼用の戦車と同様に、躯体は曲木技法を用いて製作され接合部には石や金属を用いた装飾が施されています。

ベッド:もう一方の儀礼用のベッド3台は木材を加工、組み合わせて構成された躯体部分の上に、白色の下地と金板による装飾が施されています。また、ベッドの支柱にはライオン、カバ、牡牛の頭部がそれぞれ表現され、石やガラス、象牙などで装飾されています。

壁画グループ

7点

の壁画と石材が対象遺物として選定されました。1点がリード遺物、残りの6点がフォロー遺物です。イニ・スネフェル・イシュテフの壁画は、当初はダハシュールのマスタバ墓の泥レンガ壁画の表面に漆喰を塗り彩色が施されていましたが、19世紀に壁画ごと剥ぎ取られてカイロのエジプト考古学博物館へ移送され、木製の展示ケースに入れられ壁に固定された状態で展示されていました。これらの壁画は別々のケースに分割され積み上げられており、全体のコンテクストが分かりづらく、壁画の価値が損ねられている状態です。さらに壁画表面には塩類析出が顕著に現れており、プロジェクトを通して適切な分析と保存修復を施すことが決定されました。さらに、イニ・スネフェル・イシュテフ墓とスネフェル王の石灰岩レリーフについては、本来の壁画構成に沿って理解しやすいよう、GEMでは壁画の場面を再構成することが提案されています。

染織品グループ

57点 の染織品が対象遺物として選定されました。うち7点がリード遺物、残りの50点がフォロー遺物です。ツタンカーメン王の染織品に関しては、劣化のレベルは異なるものの、全体的に染織品を構成する繊維が極度に劣化し、極めて脆弱な状態となっています。染織品遺物が発掘された際、その多くは折りたたまれ、丸められていました。 繊維が極度に劣化した遺物に関しては、広げて展開することは非常に難しく、さらにこれらの対象遺物の中には経年による劣化のため、染料の退色が著しいものがあります。

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