大エジプト博物館(GEM)の執行当局である文化省と協力し、日本は大エジプト博物館保存修復センターに対し、財政支援とともに技術支援を行ってきました。国際協力機構(JICA)は2008年4月、エジプト文化省との討議議事録に調印し、2008年6月よりセンターへの技術協力が開始されました。

 

財政支援

建設費や展示、内装デザイン、景観都市デザイン、ICT(情報通信技術)にかかる費用の大部分をまかなうため、JICAによる長期低利貸付けとして348億円が拠出されました。プロジェクトには約5億5千米ドルを要し、うち1億米ドルはSCA(Supreme Council of Antiquities, エジプト考古省)自身がプロジェクトのフェーズⅠおよびフェーズⅡを完了するためにまかない、1億5千万米ドルは資金調達キャンペーンでまかないました。

 

技術支援

大エジプト博物館保存修復センタープロジェクトは技術協力プロジェクトとして2008年に開始されました。主な内容は以下の2点です。

  • 文化財データベース構築(Artifacts Database Development, ADD)支援

ADDはJICAによって設立されたエジプト人のチームで、以前に作られたデータベースを再構築することで、最適なデータベースシステムと手順を作り上げるものでした。

 

  • 保存修復士の人材育成

東京文化財研究所の協力により、JICAは保存修復にかかる様々な研修プログラムをエジプトおよび日本の双方において実施してきました。