初めまして。GEMJCプロジェクトインターンの渡邊紘貴です。私は10月から11月の一ヶ月間、GEMCCに籍を置いていました。このサイトを訪れている皆さんに置かれましては、GEMCCをもうご存知かもしれませんが、初めての方に僭越ながら、インターンの私がGEMCCとはどんなところか説明させて頂きます。
GEMCCはGRAND EGYPTIAN MUSEUMのCONSERVATION CENTERの略称で、主に保存修復を目的としています。保存修復プロジェクトは日本とエジプトの協力関係でなされています。保存修復プロジェクトは2019年11月の段階ではほぼほぼ終了している状態です。
私もインターンの期間中に主に木材、石材、布ラボに何回か訪問させてもらいました。まず、最初に遺物をものすごく近くで見ることがまずないので近くで見ることができ、感謝でいっぱいです。中でも一番印象的だったラボは間違いなく、木材ラボです。ツタンカーメン王の棺やベッド、戦車などがあり、金色が部屋全体に広がる神々しさは言葉で表現するにはあまりにも難しいです。使用している機材もかなり高額の物が多く、仕組も複雑なものが多いため、見応えがあります。また、近くで見るからこそわかる遺物の繊細さ、重厚感を感じられるなど非常に貴重な経験をさせて頂きました。
保存修復は遺物に付加価値を与えるものです。 それはGEMCCの素晴らしいスタッフ、技術が可能にしています。その遺物を見るために2020年のGEM開館に合わせてぜひエジプトを訪問してみませんか。