2021年2月25日、GEM、GEM-CC、JICA、JICEの関係者が出席し「第5回合同調整委員会(JCC)」が開かれました。今年は新型コロナウイルスの影響で、初めてオンラインで実施されました。
JCC委員長のアテフ少将とJICAエジプト事務所長の大村所長による開会あいさつを皮切りに委員会が始まりました。
まず考古学関連部門部長のタイーブ博士が、佳境を迎えたGEMの開館準備状況について近況を報告、続いてGEM-JCプロジェクトマネージャー兼GEM-CCセンター長のフセイン博士が2022年3月まで延長されたGEM-JCプロジェクト及びGEM-CCの活動について今後の計画を説明しました。日本側からは、GEM-JCプロジェクトの西坂総括補佐が追加支援となる予定の展示関連の活動について話をしました。その後、大村所長がJICAによる支援事業の概要報告、GEM-JCプロジェクトの中村総括と木製品保存修復担当の岡田専門家による遠隔による遺物の移送支援についての提案がありました。
最後に中村総括が「コロナ感染症の影響で」と述べ、同委員会が終了しました。
一年に一度開催される同委員会は、プロジェクトの活動を振り返るだけでなく、進捗状況を全体で共有・確認し、今後の活動に向けた具体的な活動計画を協議し決定しています。今回の協議を踏まえて対象遺物の移送支援及び、GEM-CCの持続性強化活動を促進していくことを双方で確認しました。また、これまでの日本との技術協力の成果を視覚化するための展示協力に関しても、今後の具体的取組の内容を協議しました。
今後もGEM開館に向けて、日本・エジプト間で協力し合いながらプロジェクトを遂行していきます。