6月の出前授業で学びを深めたカイロ日本人学校の児童たちは、7月7日、実際に国立エジプト文明博物館に足を運び、古代エジプトの遺物を生で見学しました。同博物館には、エジプト考古学博物館から王家の谷で発見されたミイラが移送されたばかりで、注目を集めている博物館の一つです。
当日は、GEM-JC プロジェクトの西坂総括補佐と盛山専門家が案内役を務め、JICA エジプト事務所の羽岡氏も参加し、館内を一緒に回りました。
最初はミイラ室へ。
館内は私語厳禁でしたが、他に観光客がいなかったため、特別に!西坂総括補佐がミイラの前で 各ミイラがたどった歴史を説明しました。児童たちはミイラについて興味津々で、西坂総括補佐の説明に真剣に耳を傾け、途中「ミイラは硬いのか」「なぜミイラごとで色が違うのか」など、大人顔負けの質問をしていました。
次は古代エジプト文明の遺物が展示されている常設ホールへ。
パピルスでは、保存修復の過程で日本の和紙が使われていることを西坂総括補佐が説明すると、児童たちは驚いたように展示物を眺めていました。また古代エジプト人のパン作りで使用した道具や、エジプトの長さの単位「キュービッド」(腕から指先にかけて)が実際に建築で使われていたことなど、日ごろは聞けないような貴重な話を西坂総括補佐が児童たちに説明していました。
校外学習終了後、引率した先生たちからは「西坂さんの分かりやすい解説のおかげで、エジプトの歴史を深く学ぶことができた」と大好評でした。GEM―JCプロジェクトでは、今後もプロジェクトをはじめ、古代エジプト文明の遺物に興味を持ってもらえるようなPR活動を続けていきます。