2012年3月12日

2012年3月12日に大エジプト博物館(GEM)の建設予定地で、博物館本体の建設工事開始の式典が執り行われました。式典のクライマックスでは、考古省大臣の合図でブルドーザーによる整地作業が参列者の見守る中で開始されました。

式典には、ムハンマド・イブラヒム考古省大臣、ムスタファ・アミン考古庁長官、フセイニ・アブデルバシールGEMジェネラルスーパバイザー、ユネスコ文化部副部長フランチェスコ・バンダリン、奥田紀宏大使、井黒伸宏JICAエジプト事務所長およびエジプト考古省と工事契約を締結したエジプト・ベルギーの合弁会社、オラスコムおよびベシックスの代表者が出席しました。

総床面積81,000M2、展示面積38,000M2を誇る世界最大規模の博物館建設であり、2011年2月のエジプト革命後、国内で最初の大規模な国際プロジェクトの開始に、エジプトや日本のメディア記者も多く取材に駆けつけました。

イブラヒム考古省大臣は、GEMは世界で最も優れた古代エジプトの文化遺産を展示する博物館となると述べ、「この博物館は、エジプトと日本の協力関係を内外に示す象徴となるプロジェクトです。この地に両国の友好関係が継続していく記念碑が今刻まれました。」とエジプトと日本の協力関係がこの博物館建設によって一層強められることを強調しました。

今後、2015年8月の完成を目指し、工事は急ピッチで進められる予定です。

建設工事式典の様子

建設開始の合図をする(右から)バシール博士(GEM)、イブラヒム考古省大臣、奥田在エジプト日本大使、バンダリン(ユネスコ文化部副部長)、アミンSCA長官

ブルドーザーによる「鍬入れ」後、建設工事を開始

建設工事がはじまり、握手をする奥田大使とイブラヒム大臣