2016年12月4日は、日本とエジプトによる合同保存修復を通じた国際協力プロジェクトを達成するための長い道のりへの第一歩を踏み出した記念日となりました。10点のリード遺物と、61点のフォロー遺物のうち、ほとんどがツタンカーメンコレクションです。この合同保存修復プロジェクトは、これまでに類を見ないものであり、また、このように大きなプロジェクトを成し遂げるためには二国間の協力が欠かせません。

エジプトと日本の専門家は、木製品、壁画、そして染織品の3つのグループからなり、現在、カイロのエジプト考古学博物館およびギザの収蔵庫に保管されている対象遺物の状態調査をただちに開始しました。

現在は15名の日本人主要メンバーがエジプト人メンバーとともに状態調査を行っていますが、今後は様々な分野から約40名の専門家がこのプロジェクトに参加する予定です。