11月、増田専門家と新チームリーダーのサイード氏が共同で綿密な計画を立て、12月には成田専門家と壁画チームがその計画に沿って、エジプト考古学博物館で壁画のフォロー対象遺物の応急処置を開始しました。応急処置の方法は5月と同じ方法で2回目の作業となるため、日本人、エジプト人ともに手際が良く、予定よりも早く作業が完了しました。壁画のような大型の遺物ではチームでの協力が肝要です。今回の作業では、壁画チームのチームワークとシクロドデカンを使った応急処置方法が体得されて、個々人の技能が確実に向上しているのを実感しました。

一方で、GEM-CCでは、移送の後に壁画をラボに受け入れるための準備を橋爪専門家と壁画チームのムスタファ氏、アハマド氏、マハムード氏、アブド・エル=ラハマーン氏が行いました。

GEM-CC内で壁画を安全に移動したり、保管したり、処置したりするためには、軽量でありながらも頑丈なベースが必要です。そこで、壁画チームが検討を重ねて考案したのが、このベースとなる保持具。作業の進捗に合わせて、フレームの位置を組み替えることができる優れものです。部材に使用されたアルミニウムのフレーム、ハニカム構造をもつ特殊なツインコーンというパネルはいずれも日本製です。

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