木製品チームは、これまで実施してきたマルチスペクトラル画像分析や蛍光X線分析の結果を基に、フーリエ変換赤外分光分析(FTIR)やラマン分光分析等を用いてツタンカーメン王のベッドを非破壊的な方法で分析を行いました。黄金貼りのベッドの変色した部分、ライオンのベッドの前足と後ろ右足、雌牛のベッドの青い顔料の計3つを診断しました。

これらの分析方法は遺物の考古学的情報を提供してくれるのと同時に、遺物を破壊することなく過去の修復方法を特定するのにも一役買っています。