エジプトと日本の保存修復家は、壁画の保存修復の最終工程を行っています。まず専門家がJICAから供与された超音波カッターを使って過去の修復で使用した石膏を除去し、壁画に新しい充填材を塗布しました。この漆喰は化学反応によって壁画に悪影響を及ぼさないよう慎重に修復材料を選びました。

そしてエジプトのスサや黄土を含む仕上げ層をモルタルの上に重ねました。これにより、漆喰をより自然に見せることができます。これらの地道な努力は、GEMでこの壁画が展示されるとき報われることでしょう。